マンションのリフォーム[5] 完成検査と手直しが終るまで代金を支払ってはいけません
2015/12/16
無事工事が終りました。施主には最後の大仕事が残っています。
それが完成検査です。大げさと思うかもしれませんが、完成検査は必ず行う必要があります。
それが工事を正しくに終わらせ、業者さんと後々上手くつき合うコツです。
リフォーム工事の完成検査を疎かにしてはいけません!
リフォーム工事でよくあるトラブルに、「残工事」があります。
- 工程が終ったのでお金を支払った、良く見ると工事が途中の部分があったのでお願いしたがなかなか来てくれず工事が終らない。
- 請求があったのでお金を払ったが、工事した場所に傷があった。業者に連絡したがそんなはずはないと言われた。
こういったトラブルの要因が完成検査をしていない事にあります。
完成検査とは
リフォーム工事が終ったら現場で業者と一緒に契約書通り仕事が出来ているか、汚れや不備はないかをチェックをします。
これを完成検査と言います。
完成検査では予定通り出来ているところ、出来ていないところを確認し、出来ていない又は手直しが必要な部分については修正工事と期限を決めて文書で残します。
完成検査を行う事でリフォーム工事は終わりを迎えます。
大切なポイントは「修正工事が終るまで工事の残金を支払ってはいけない」という事です。
どんな小さな修正工事でも、たとえネジ一本足りなくてもそれが終るまで支払はしてはいけません。
これがリフォーム工事を不必要に長引かせずスッキリと締めくくるポイントです。
完成検査で見るべきポイント
完成検査はあら探しではありません。
約束通りの工事が行われたかを契約書、図面、仕様書、見積書などの書面に基づきチェックします。
- 図面通り出来ているか?
- 納品された設備の品番は合っているか?
- 機械類の動作は正常か?
- サッシや扉類は開閉がスムースか?
- 塗装色は指定どおりか?
- コンセント、スイッチ類の位置は図面通りか?
仕上げについても
- 床に汚れ、傷はないか
- 壁に汚れ、傷はないか
- 扉に汚れ、傷はないか
- 幅木に汚れ、傷はないか
などを確認します。汚れや傷は一旦引き渡しを受けると責任の所在が難しい部分です。
工事した場所に合わせてチェックリストをつくり、ひとつひとつ確認し、必要な修正は修正工事に加えて下さい。
保証について
完成検査では修正工事以外に、保証についても「保証期間」「保証範囲」「相談窓口」の確認を再度行って下さい。
保証については契約書に明記されていない場合は別途保証書の発行を求めましょう。
完成検査をしないと「引き渡し日」が確定しません。
保証期間を明確にするためにも完成検査をして保証のスタート日を確認しておくのは大切です。
保証期間の開始を最終お支払い日からとしているケースもあります。
まとめ
自動車や電化製品は厳しいテストを受けて、販売店に並び消費者の手元に届きます。
しかしリフォーム工事はオーダーメイドです。
約束通り出来ているかを確認出来るのは施主だけなのです。
そして私たち施主が最後まで主導権を持つ為に、残金の支払は工事が全て終わるまで行わない事が重要です。
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