マンションのリフォーム 費用だけで決めてませんか? 後悔しない家づくりのポイントを教えます

マンションをリフォームする前に知っておきたい事

*

なぜ新築マンションは未完成の状態で販売するのか?

   

中古マンション

新築マンションの多くは完成前から販売し、完成を待たずして完売してしまいます。
こういった販売方法を「青田売り」と呼びます。

マンションは高価な買物にも関わらず、物を見ないで買うという事が一般的になっています。
なぜ、マンションはそんなに慌てて売るのでしょうか?その理由と青田売りのメリットデメリットを整理してみます。

青田売りの逆で完成したから販売することを竣工売り完成売りと言います。

新築マンションを青田売りする業者側の理由とメリット

販売側がマンションを青田売りするのには様々な理由やメリットがあるためです。

資金回収が早く出来る

マンションの建設には多額の資金が必要です。
多くの企業が銀行から事業資金を借り入れ、マンションを建設します。

当然長く借りれば金利負担が大きくなります。
早く売れれば売れるほど、利益が大きくなるという訳です。

回収した資金は次の建設に充てられるため、資金を早く回収することは次のビジネスへのつながるのです。

地価の下落やライバル物件と比較などマイナスの影響が小さくなる

マンション建設には長い年月がかかります。
建設中に地価が下落して、資産価値が下がる可能性もゼロとは言えません。
近くにライバル物件が予定されてお客さんの取り合いになる可能性もあります。

早く売ってしまえばそういったリスクを避ける事が出来るのです。

一年間売れ残ると中古物件として扱われる

新築マンションでも売れ残りの部屋が出ると大変です。
竣工後一年以上売れ残ると中古物件として扱われ、売上が下がってしまいます。

新築マンションを青田売りする業者側のデメリット

青田売りは良い事ばかりではありません。デメリットもあります。

モデルルームのコスト

未完成の物を売るのに見本としてモデルルームが用意されます。
このコストが決して安くはありません。

実際に近い工法で建設しないと見本になりませんし、インテリアなどの設備も必要です。
マンション予定地と別の場所を借りて長期間維持管理しなければなりません。

完成したものを売る場合は見本が必要ありませんのでモデルルームは完全に営業経費なのです。

モデルルーム

仕様変更が出来ない

マンションはモデルルームと図面やパンフレットで完成前に売買契約を結び販売します。
しかも完成までに長い期間がかかるため建設中に、新しい技術やより新しい設備が発売されることは珍しい事ではありません。
しかし仕様が決まっていて契約者もいるため、それがコストダウンや品質向上につながるとしても容易に変更が出来ないのです。

たった一人でも「約束と違う」とクレームを言い出すと収集がつかなくなります。

消費者側のメリットデメリット

もちろん消費者側にもメリットデメリットがあります。

メリット

  • 完成前に購入するため、間取りや装備をアレンジ出来る。(物件による)
  • 設備や機器を追加することも可能。(物件による)
  • 入居まで時間があるため、慌てず転居や手続きが可能
  • 他の住民も同時期に入居するためコミュニティが育ちやすい

デメリット

  • 現物を見ないまま数千万円の買物をする事への不安
  • 実際の間取り、日当り、風通し、騒音、眺望など確認が出来ない。
  • モデルルームのコストが分譲価格に跳ね返る
  • 契約から入居までに地価の下落による資産の減少、より条件の良い物件が建設される可能性もある。

まとめ

新築マンションは確かに魅力的ではありますが、青田売りの販売方法によるデメリットや不安は大きな物があります。
中古マンションは既にそこにあるものを購入しますので、青田売りによる影響はなく、実際の建物や周辺環境も含めて検討することが可能です。

参考記事:見直される中古マンションの価値

最寄りの大手リフォーム会社が無料でご提案

登録3分!最寄りの有名リフォーム会社があばたオリジナルのリフォーム提案・見積書を無料でつくります。


 - 中古マンションのススメ