マンションのリフォーム 遮音フローリング とは?
2015/12/30
マンションのフローリング工事で忘れてはならないのが、階下への騒音の配慮です。
多くのマンションでは管理規約でフローリング工事には防音床材(遮音フローリング、防音フローリング)の使用を義務づけています。
遮音フローリングのその性能を表す遮音等級についてまとめています。
床材と騒音の関係
フローリングで一番気になるのが階下への音の問題です。
物を落としたり、足音など床を通して伝わる騒音を床衝撃音と言います。
床衝撃音には二種類あります。
軽量衝撃音
食器を落とした、スリッパの歩く音など軽くて高い音です。
重量衝撃音
子供が飛び跳ねたり、大きな物を落としたりした場合にする重くて低い音です。
音として気になるのは耳障りな軽量床衝撃音です。
遮音フローリングなどの防音床材は軽量床衝撃音を軽減するよう設計されています。
重量床衝撃音は床材よりもコンクリートスラブ(構造体)の厚みが大きく影響します。
遮音等級とは?
防音床材の性能を表す基準が遮音等級となります。
L値とは?
上階の床で生じた音が下の階でどれくらい聞こえるのかを等級で表したものをL値(エルち)またはL等級(エルとうきゅう)といいます。
このL値は小さいほど、音の伝わりにくく遮音性能がよいことを示しています。
LL-45とは?
マンションなどの集合住宅用として広く使われている規格です。
軽量床衝撃音をLL、重量床衝撃音をLHで表します。
LL-45は軽量床衝撃音に対して45レベルの遮音性能があるという事を意味します。
上階の生活が多少意識される状態で、「上階でスプーンなどを落とすと下階でかすかに聞こえる程度」と位置づけられてます。
コンクリート床スラブ(構造体)が150mmある前提での数字です。
スラブが薄い場合は差し引いて考える必要があります。
2008年より規格が一新されL地やL等級はデルタL等級に統一されました。
LL-45はデルタLL(1)4等級となりますが、実際に市場ではLL-45規格で通っています。
マンションの管理規約で使用できるフローリング規格は決まっています。
LL-45以上とされているところが主流です。
やや踏み心地が気になるLL-45
防音フローリングの多くは音を吸収するための防音材が裏面に使われています。
そのため、踏み心地が柔らかで商品によっては「フカフカする」と言われる物もあります。
LL-45規格のフローリングは種類も豊富ですので、サンプルを沢山見る事や、リフォーム会社とよく相談する事をおススメします。
最寄りの大手リフォーム会社が無料でご提案
登録3分!最寄りの有名リフォーム会社があばたオリジナルのリフォーム提案・見積書を無料でつくります。
