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マンションをリフォームする前に知っておきたい事

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マンションのリフォーム 二重床と直貼り床

      2015/12/19

二重床、直貼り床

前回の記事「二重天井と直貼り天井」に続き、床のお話です。
天井に二重天井があったように床にも二重床直貼り床があります。

今回は床とリフォームについてのお話です。

マンションの床について

マンションの床構造は大きく分けて二種類あります。

コンクリート構造体と内装床の間に空間を持って仕上げる二重床です。
正しくは置床工法といいます。

コンクリート構造体に直接カーペットやフローリングで仕上げた物を直貼り床。
直床工法と言います。

置床工法のメリットは空間を使って給水管、配水管、ガス缶、電気配線などを自由にレイアウト出来ます。
二重床(置床工法)なら水回りの変更が可能です。
また、フローリングの音の問題も二重床なら軽減が期待出来ます。

二重床のメリット

  1. 給水管を動かせるため、水回りの移動がしやすい
  2. OAフロア、フリーアクセスフロアに出来る。(床下にOA機器の配線を収納、ケーブル傷やメンテナンスを軽減)
  3. 表面の床仕上げ材の自由度が高い、防音フローリングが必要ない場合も。
  4. 階下への遮音性能が高い(後述の太鼓現象に注意)
  5. バリアフリーになる
  6. メンテナンス性にすぐれ、マンションの寿命を伸ばす

二重床は遮音性が高く、フローリング素材に防音フローリングが必要ない場合があります。
その分、素材の自由度が高くなり、選択の幅が広がります。

フローリング工事と使用素材、二重床の採用などはマンションの管理規約を確認の上進めて下さい。
二重床でもフローリングが禁止のマンションもあります。
参考記事:床をフローリングにリフォーム出来ないマンション

直床工法の場合、水回りの変更には部分的に床を持ち上げてレイアウト変更をしなければなりません。
結果的に家の中に段差が生まれ高齢者や幼児がいる家庭では注意が必要になります。

二重床のデメリット

二重床にもデメリットがあります。

一つは床が上がっている分、天井が低くなること。

もう一つは太鼓現象と呼ばれる空間が共鳴し、増幅されて階下に伝わってしまう現象です。
本来二重床は空間が遮音効果を生んでくれるはずですが、逆に増幅させてしまう事もあります。

太鼓現象を生まない配慮が施工業者に求められます。経験豊富な業者を選ぶ事がポイントです。

まとめ

注意すべき点もありますが、二重床はリフォーム時に有利です。
お住まいのマンションが二重床なら大幅なレイアウト変更も可能になります。

中古マンションを購入される場合にも二重床かどうかは必須チェックポイントです。

関連記事:マンションのリフォーム 階高とは?

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