マンションの結露対策とリフォーム
木造建築と比較すると鉄筋コンクリートで出来たマンションは機密性が高く結露しやすいと言えます。
結露によるカビは健康上も心配ですが、マンションの寿命も縮める事にも。
結露対策と結露しにくい暖房器具として注目を集めている床暖房へのリフォームをご紹介します。
結露は何故起こる?
機密性の高いRC構造のマンションと結露は切っても切れない関係にあります。
しかし結露は放っておくと壁などにシミを作ったり、カビの発生原因となり住宅の老朽化の要因にもなります。
結露が起こる仕組みを知っておきましょう。
結露の仕組み
冷たいビールなどをガラスのコップに注ぐと表面に水滴がつきます。
これは冷たいビールによりコップの表面が冷やされ、空気中の水蒸気がコップの表面につくのです。
マンションの窓ガラスもこれと同じ仕組みです。
外の空気がビール。ガラスのコップが窓です。
外気で窓の表面温度が下がり室内の空気が冷やされ、空気中の水蒸気が窓の内側につくのです。
結露の要因
室内の湿度を上げる行為は全て結露の要因になります。
特に暖房器具と湿度には深い関係があります。
ガスファンヒーターや石油ファンヒーター、ストーブなどは燃焼時に大量の水蒸気を出します。
乾燥しにくいという利点もありますが、湿度を上げてしまうため、結露の大きな要因と言えます。
エアコンでの暖房は水蒸気を出しませんが、乾燥防止に併用する加湿器は大量の水蒸気を出してしまいます。
新築マンションは結露しやすい
マンションの躯体であるコンクリートはコンクリートそのものが水分を持っています。
その水分が抜けきるまで築後8年程度がかかると言われています。
つまりコンクリートが新しい新築マンションは結露しやすい状態にあります。
リフォームで結露は防げる?
ペアガラス
結露対策で代表的なリフォームはペアガラスと言われる窓ガラスを二重にし、外気と室内に空気の層を作り結露しにくくさせる方法です。
ペアガラスは室内の空気が直接外気に触れなくなりますので効果は高いのですが、100%結露しないわけではありません。
床暖房
循環するお湯のふく射熱で温める床暖房は水蒸気を出さず湿度を上げないので、外気温との湿度さが小さく結露しにくい暖房方法と言えます。
結露対策の基本は換気
結露対策の基本は換気です。
結露は外気と室内の空気の湿度差で起こりますので適度な換気が重要になります。
換気をする事で外の乾いた空気が室内に入り、中の湿った空気が外に逃げます。
室内と室外の湿度差が小さくなるため結露が発生しにくくなります。
また風の通り道を確保することも大切です。
家具は壁から少し離す、押し入れ内なども湿度がこもりやすいのですのこを引くなどの工夫が効果的です。
冬は寒いので換気するのは嫌だと考えられる方も多くいますが、室内の湿った暖かい空気が結露の要因ですので換気が最も効果的な対策となります。
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